2011年12月7日水曜日

6か月目の意思決定

グーグルを退職してから半年が経った。初の著書の執筆活動や外部講演などに挑戦しているこの半年間、本当に色々なことを考えた。会社組織という安全地帯を離れ、起業して、はじめて見えたことがたくさんある。社会が作ったレールを外れた所に本当の自分を発見する機会が転がっていると自分の本にも書いたがその通りだと実感した。

グーグル時代の同僚が「ブランドのある会社ってかっこいいジャケットのようなものだ」と言っていたが、自分でそのジャケットを脱いでみたら、その下に何があるのかが良く分かった。なぜなら、何が組織の力で、何が自分の実力なのか、ごまかすことはできなくなったから。

そのような自分を見つめる日々を通じて強く感じたのは、自分が人材マネジメントの世界で約10年間体系的に学び、実践でもがいて得た2つの分野(リーダーシップとマネジメント)の知識と経験を全て吐き出すことで自分の器を空っぽにしたい、そして、それを人に役立ててもらいたいということ。さらに、また新たな分野を開拓し、個人としての成長を続けたい。そこで、私は2つの意思決定をした。1つは、「リーダーシップ」とある意味夫婦関係にある「マネジメント」の本を執筆し、出版すること。2つは、まだ日本ではその重要性があまり認識されていない組織開発を体系的に学びはじめること。

結局、私は学ぶこと、そして学んだことを人と共有することが大好きなのだ。