2012年1月20日金曜日

Dear(親愛なる)からHey(やあ)へ

シリコンバレーから日本に出張に来ているグーグルで同僚だった友人と中華レストランでランチを食べた。彼は今、サンフランシスコベイエリアのベンチャー企業本社の人事として世界中を飛び回っている。グーグルの特殊な企業文化、シリコンバレー企業の現状、出版の話などで盛り上がった。

彼と話をしていると、2006年にはじめてシリコンバレーのグーグル本社に出張した時の衝撃を思い出さずにはいられない。ハンマーで頭を思い切りなぐられたような感覚。あの開放感・フラットさ、そして躍動感。あたらしい組織のありかたをそこで見たし、「自分達が世界を変えている」という自信に満ち溢れていた。そして、グーグルで働くことでシリコンバレーの考え方や価値観(チャレンジ精神、オープンさ、フラット発想)を吸収した。その結果、何かがあれば、すぐに情報交換できる仲間とのネットワークが世界中に広がった。私の外国人の同僚へのメールの書き出しも、最初はDearだったのが、自然にHiそしてHeyへと変わっていった。ビジネススーツのジャッケットを脱いで、ネクタイを取って、普段着の自分になったような感覚と言えば分ってもらえるだろうか。

私たち日本人は、「組織=ポリティカルなもの」 「仕事=つらいもの」という発想に縛らがちだ。また、人との関係もフォーマルなDearのままもということはないだろうか。これでは、閉塞感を打ち破る創造性を発揮し、イノベーションを起こすことは難しい。

そんな意味で最近発表された「働き甲斐がある会社」ランキングをうまく使って組織を変革するのもよいかもしれない。ちなみに、グーグルが昨年に続き一位になった。



しかし、アメリカでのグーグルは不動の一位ではない。SASNetAppなどと常に競い合っている。組織運営がまずければすぐランクが落ちる。この緊張感は組織にとって大切だと思う。

もっとイキイキした社会人・企業が日本でも増えて欲しいと思う。



0 件のコメント:

コメントを投稿