2011年9月30日金曜日

理論と実践

最近、外部講演やその後の交流会を通して、日本企業の人事の方や現場の人と会話する機会が増えて確信したことがある。それは、人材開発や組織開発の手法を知らないことで大変な苦労をしている個人やチームがとても多いということ。

体の具合が悪いのは分かっているのだけど、医者が正しい処方箋をくれないのか、そもそも医者にかからずに自分で治そうとしているのか。これだけ多くのコンサルティング・研修会社が存在し、たくさんのビジネス本が出版され、ネットの時代になって、なぜなのか理解に苦しむ。理由を想像してみると、日本の研修がいわゆるお勉強になっている(頭と体を使ってはじめて実践知になるのだが)もしくは人事の役割・専門性の問題などが考えられるが、、、理由ははっきりしない。

ジョン万次郎は、日本人としてはじめてアメリカで蒸気機関車に乗った。日本に帰国して、機関車を説明するのに、下手な絵を描いて説明したが全く伝われなかった、という逸話が残っている。人は経験したことしか本当の意味で理解できない。私も言葉や図で人材開発・組織開発の手法を伝えるが、伝えきれない。やはり体感してもらうしかないのだろう。私がやるべきことが見えてきた。

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