2011年6月14日火曜日

システムから外れた生き方

今日は国民年金への切り替えの為に市役所へ行った。市役所の職員は私の退職証明書をちらっとみて、「また、すぐに厚生年金に切り替えされると思いますが、手続きは会社でやってくれるので何もしなくて大丈夫ですよ」と言った。内心、「いやー。独立したので、しばらく国民年金なんですよ」と思ったのだが。日本には会社(システム)を外れるという選択肢がないことを実感した。また、システム内にいれば、何も考えなくても自動運転で進んでいく。

システムの外に出て、はじめてシステム内部の動きが見えてくる。内部にいると、人の発言や行動もシステムの影響を回避することは難しい。新入社員もすぐその組織の色に染まる。しかし、既存のシステムが機能不全に陥った時、新しいシステムに変更しなければいけないのだが、既存のシステムに慣れているとそれをわざわざ変えるインセンティブは働きづらい。システムを変えるにはリーダーが必要だ。そして、自分の人生を生きる、つまり人と違うことをしなければリーダーとは呼べない。今ほどリーダーが求められている時代はない。

逆に、シリコンバレーは会社を辞めて起業するインセンティブが働いている。常に新しいことにチャレンジすることが奨励され、失敗に対してとても寛容だ。周りを見れば、ベンチャーを起こして一山あてた人がゴロゴロいる。お金を出してくれる投資家もいる。仮に起業がうまくいかなくても、次の採用面接ではチャレンジ精神を買われ評価対象になるのだ。私がシリコンバレーのパロアルトあたりの市役所に行ったら、「会社を設立されるのですね」と言われたんだろうなと想像する。

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