2011年7月4日月曜日

3度目の開国

新技術が世界を変えていく。それはいつの時代も同じだ。幕末、日本を世界の視点で見るのに最適な場所は蒸気機関が発明されたイギリスとその影響をもろに受けてアジア最大級の租界になった中国 上海だった。蒸気機関という新技術が蒸気船(黒船)を産み、西欧列強のアジア植民地政策へとつながっていった。幕末の志士、高杉晋作そしておそらく坂本竜馬も上海を訪問し、その後、開国派として明治維新実現に奔走した。

戦後まだ物不足に苦しんでいた日本。電力の供給もままならず停電ばかりだった日本。松下電器創業者の松下幸之助やトヨタ生産方式を作り上げた大野耐一はアメリカを訪問し、大量生産方式という技術とその技術が作り出した豊かな消費文化を見て、驚いた。そして、日本復興のビジョンを描き、実現していった。

そして現在、世界の視点で日本を見るのに最適な場所はどこだろうか?それは、情報技術革命の中心地 シリコンバレーとその技術の恩恵を受けて急速に発展しているインドだ。中国は?という人もいるだろうが、中国は大量生産方式という旧テクノロジーが中心なので、製造業からの産業構造の転換が必要な日本には近すぎる存在だと思う。ぜひ、グローバルリーダーを志す人はシリコンバレーとインドを訪問し、21世紀の日本を思い描いて欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿