2011年7月6日水曜日

起業して得たもの、失ったもの

会社を辞めてから1か月が経った。自分を振り返る良い機会なので、少し自分の考えを整理してみたい。起業するのは、会社で働いていた時に何枚も重ね着していた服を一枚、一枚脱いでいき、裸の自分になるような感じである。一生に一度しかできない貴重な経験だ。自己成長するには、今までと違った経験をすると良いと良く言われるが、本当だと実感する毎日。

まずは得たもの

1)自由と責任。いつ仕事を初めて、終わらせるかは全て自分次第になった。逆に言えば、自分が動かなければ、何も動かない。究極の自立だ。
2)嬉しさと誇り。銀行で自分のコンサルティング事務所の口座を開設した際、はじめて銀行の窓口の人が「鈴木コンサルティング様」と呼んでくれたときに感じた嬉しさと誇り。この不思議な経験をしただけでも起業したかいがあった。起業家の端くれになった瞬間だ。
3)人とのつながり。会社を辞めてから本当にたくさんの人が自分を助けてくれている。もし会社に属したままだったら、その有難さに気付かなかったかもしれないと思うとぞっとする。
4)自分の強みと弱みの再認識。会社を辞めた後(会社ブランドを取っ払った後)、自分には何が残っているのかがはっきりする、その自分の強みを生かして前進するしかない。

失ったもの

1)会社のブランド(名刺)。会社を辞めると名刺作成や営業活動など全てを自分でやらなければいけない。自己紹介する際、昔は会社名を言えば事足りだが、今は一から全て説明する必要がある。
2)チーム。先日、某雑誌の編集部・営業部の皆様とブレーンストーミングしていて思い出したのが、チームで物事を動かしていく楽しさ。そう感じた直後、元部下(韓国人)、上司と同僚(インド人)が来週日本に来るのでディナーはどうかとメールでの誘いが届いた。タイミングとは実に不思議なものだ。

私も会社で働いていた時、下記の質問を考えながら仕事をしたら、もっと良い仕事ができたと思う。皆さんも考えてみて欲しい。

「もし明日今働いている会社を辞めたら、自分には何が残るのか?会社は何を失うか?」
「会社のリソース(ブランド、人的・物的リソース等)を十分活かしきって仕事をしているか?活かしきれていないとしたら、なぜか?」

2 件のコメント:

  1. 僕がいつも考えるようにしているのは
    「Googleでしかできないことは何か?」と
    「Googleを辞めても自分に出来ることは何か?」
    という質問です。

    鈴木さんの質問に似ているように感じました。

    Toru

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  2. 若い内からそんな風に考えてるのは凄いことだと思います!ぜひ考え続けてください。そして、考えていることは文字に落とすようにして、定期的に振り返るようにしてみてはどうでしょうか?

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